地域で生きる動物のかかりつけ獣医師として

私で三代目になりますので、飼い主さんの大半は近所にお住まいで、診療やそのほかのお付き合いを通じて、顔見知りの方が多いです。地域の「かかりつけ医」として大切なペットの健康を管理しています。 診療の対象は名前の通り犬猫が中心で、そのほかにハムスターなどのげっ歯類、鳥も可能な範囲で診ていますが、付近に集合住宅が多いせいか、猫の割合がやや高めです。

慎重な診療

例えば、初めてワクチンを打つような時には、飼い主さんと密に連絡を取り合って事後の様子に注意を払うようにしますし、初めてじゃなくても、なるべくなら注射の後しばらく預からせてもらって、自分の目で経過を見守っています。動物とじかに接する時間を長く取って、目の届く範囲で観察するように心がけています。

動物に優しい治療

ペットのことを第一に考え、負担の少ない治療を心がけています。あとはインフォームドコンセントを大切にしていて、治療の必要性など分かりやすく説明することも心がけています。大切なペットの命をお預かりしているわけですから、飼い主様の理解と同意がとても大切だと考えています。

カルテデジタル化

カルテのデジタル化で病歴などの履歴がすぐに分かるようになり治療のスピード化に役立っています。顔見知りの患者さんだと言っても人間には記憶違いもありますから、病歴のデータ化は大切なことだと思っています。

かかりつけ医の役割

治療に関しては、できるだけ飼い主様の意向に沿う形を取っています。高度な治療を希望される時には、CTやMRIなどの設備を持つ2次診療の病院を紹介しています。

往診

往診は近隣で週に2～3回程度おこなっています。病院まで運べないという飼い主さん側の事情によるものが多いのですが、猫などはいったん預かって病院で治療し、終わったら家まで送り届けています。 時間外の診療についてもできるだけ対応するようにしています。それが「かかりつけ医」の役目だと思っているからです。